くせ毛の気になる原因は? シャンプー・ヘアケアの選び方をご紹介

髪のお悩みで耳にすることが多いものの一つに「くせ毛」があります。ヘアアレンジが思うとおりにならない時や、雨の日や湿度の影響を受けて髪がうねったり、広がったりと目に見えて変化を自覚するため余計に気になりやすいですよね。この記事ではくせ毛の原因からヘアケア商品の情報まで合わせてご紹介します。

くせ毛になる原因ってあるの?

原因が分かれば対策を講じることが出来ます。この記事でははじめにくせ毛の原因からお伝えしていきます。

くせ毛の原因は大きく二つ

生まれつき(遺伝)の性質によるもの

くせ毛の要因となる性質は遺伝しやすいという特徴があります。生まれつきのくせ毛の要因は、次の三つが主な要因です。

1. 髪の毛の水分やタンパク質の偏り

髪の毛の大部分はタンパク質で、全体の90%を占めています。
・硬く親水性のないタンパク質(パラコルテックス)
・柔らかく親水性のあるタンパク質(オルトコルテックス)
という異なる性質のタンパク質で構成されています。このタンパク質の分布に偏りがあると雨日や湿気によるくせ毛を引き起こしやすくなります。

2. 髪の内部のアミノ酸結合のゆがみ

前述のとおり髪の大部分はタンパク質でできています。そしてそのタンパク質は様々なアミノ酸の結合によって形成されています。アミノ酸の一つである「シスチン」の結合が歪んでいるとくせ毛を引き起こす原因になります。分子の結合によるもののため、水分や湿気といったような外部の影響は少ないです。

3. 毛穴のゆがみ

毛穴の断面図というと縦方向に向いた雫のような形をイメージする方が多いと思います。 ここでいう毛穴のゆがみとはこの雫の形がまっすぐではなく斜め方向を向いていたり、たるむような形のことを言います。毛穴が歪んでいると毛根から毛穴を通って頭皮から生え出す間に髪の毛が曲がってしまうのです。

イメージ画像

習慣や体質の変化など後天的なものが原因のもの

生まれつきの要因以外にも食生活やストレス、加齢など環境によって生じるくせ毛もあります。大きく四つの要因があると言われています。

1. ホルモンバランスの変化

思春期、出産後、更年期などのタイミングでホルモンバランスが変化することにより、髪質が影響を受けることがあります。ライフステージの変化は避けられませんが、食生活や睡眠の質を見直すことでホルモンバランス改善効果が期待されます。

2. 生活習慣の乱れによる頭皮環境の悪化

睡眠不足、栄養不足といった良くない生活サイクルやストレスによって生じるくせ毛もあります。不規則な生活やストレス環境に身を置くことで体のバランスが乱れてしまい、髪に栄養分が届きにくくなります。そうなると頭皮環境が悪くなってくせ毛になりやすくなるのです。

3. 髪の毛への刺激やダメージ

紫外線による日焼け、パーマやカラーリング、強めのブラッシングなどのダメージが髪に蓄積されると、水分やタンパク質のバランスが偏りくせ毛を引き起こします。

4. 皮脂汚れ等による毛穴詰まり

頭皮が乾燥すると毛穴が広がってしまい、皮脂汚れやよく洗ったつもりのシャンプーやトリートメントの洗い残しが詰まりやすくなります。毛穴が詰まると、髪が毛根から毛穴を通って頭皮に生えるまでの間に歪みを生じさせて、くせ毛になって生えることもあります。

くせ毛のタイプとヘアケア商品の使い方

イメージ画像

ここまでの記事ではくせ毛の原因について紹介しました。くせ毛の原因も様々でしたが、くせ毛にもタイプがあります。くせ毛のタイプが分かれば、対策についても分かりやすくなります。

くせ毛のタイプは4タイプ

・縮毛(しゅくもう)

髪の根元から毛先まで縮れているくせ毛です。外からのダメージを受けやすいため注意が必要です。

・捻転毛(ねんてんもう)

漢字そのままの状態のことで、らせん状に髪が捻じれてしまうことからくせ毛を引き起こします。遺伝以外に毛穴詰まりや頭皮環境の悪化が要因となる場合が多いです。

・波状毛(はじょうもう)

波のようなくせ毛が特徴で、水分の偏りで生じやすいくせ毛です。髪の水分量のバランスが原因となるため水分・湿気の影響を受けやすいです。

・連珠毛(れんじゅもう)

1本の髪の毛をよく見て、細い部分と太い部分が交互になっている見た目であれば連珠毛です。遺伝以外にも、生活習慣の乱れによる頭皮環境の悪化の影響で生じることが多いです。細い部分は切れ毛になりやすいので気をつけましょう。

くせ毛のタイプとヘアケア商品の使い方

ここまでの記事ではくせ毛の原因について紹介しました。くせ毛の原因も様々でしたが、くせ毛にもタイプがあります。くせ毛のタイプが分かれば、対策についても分かりやすくなります。

くせ毛タイプ別の対策を紹介

1. 頭皮や髪の乾燥を防ぐ
(縮毛、捻転毛、波状毛)

お風呂上がりのドライヤーは必ず行いましょう。濡れたまま自然に放置してしまうと、ドライヤー使用時よりもっと乾燥してしまいます。また、髪の保湿も重要なヘアケアです。 乾燥を防いでくれる市販のシャンプー、ヘアオイル、ヘアミルクなどお気に入りの商品を見つけて習慣にしましょう。

2. 頭皮へのダメージを軽減する
(縮毛、波状毛、連珠毛)

ヘアアイロンなどの熱ダメージやパーマやカラーリングによる刺激をなるべく避けましょう。アミノ酸系の洗浄成分が配合された市販のシャンプーや、サロン取り扱いのヘアオイルなどを使って日々のヘアケアも忘れずに。

シャンプーは市販?サロン?
くせ毛に有効な成分とは

自分にあった毎日使えるものを選びましょう

市販でもサロンでもくせ毛に有効な成分が含まれるシャンプーは数多くあります。 なのでどちらが良い、ではなく自分のくせ毛にあったもの、毎日使えるものを選んで日々のヘアケアを維持することが大切です。

先ほどの記事では、くせ毛タイプ別の対策として乾燥を防ぐこと、ダメージを軽減させること、の2点をお伝えしました。乾燥が原因のくせ毛タイプの方は市販のシャンプーを選ぶ際には保湿成分がしっかり配合されたものを選ぶようにしましょう。ダメージによるくせ毛タイプの方は低刺激性のものを選ぶといいでしょう。市販のいいところはサロンに比べて安価に入手できるので質感や香りも含めて色々と試してみましょう。サロン派の方は成分や効果などを美容師にその場で聞けることがメリットです。使う量など色々参考になる情報が得られるチャンスです。

サロンで髪の状態を診断してもらう、
活かし方も

ここまでの記事ではくせ毛の原因、タイプ、改善方法まで紹介しましたが自分のタイプがよく分からない、もっと自分に合ったヘアケアが知りたいといった方は、思い切って一度サロンで髪のプロである美容師に相談するのも良いでしょう。 自分のタイプを知る以外にもくせ毛を活かした髪型を提案してもらっておしゃれの幅を広げるきっかけにもなるかもしれません。 くせ毛にお悩みの方は多いと思いますが、見方を変えれば魅力の一つです。 自分に合ったケアを見つけてもっとおしゃれを楽しみましょう。

紹介リンク:
アロジン アロエモイストシャンプー

シャンプー画像